次回の税理士試験を受験されるか方はそろそろ試験勉強をスタートする時期ですね。
税理士試験は聞いたことあるけど、具体的にどうしたらなれるのか。
受験資格は?受験内容は?どうやって勉強するの?…などをまとめました!
受験資格
税理士試験を受けるために、まず受験資格を得る必要があります。
受験資格は大きく分けて下記の3つです。
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学識
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資格
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職歴
それぞれをもう少し細かく見ていきましょう。
学識
(※)詳細は下記のリンク「受験資格について」からご確認ください。
資格
職歴
下記の業務に通算2年以上従事。
試験と合格発表の時期
試験は毎年8月の第2火曜、水曜、木曜の3日間に亘って行われます。
特別な事情がある場合は、盆明けの火曜、水曜、木曜に行われる傾向があります。
合格発表は12月中旬です。
試験科目
試験科目は大きく分けて会計科目と税法科目に分かれており、その中から5科目を選択して受験することになります。(一部必須科目あり)
合計で5科目に合格すれば良いので1年1科目のように自分に合ったペースで受験できます。
試験科目によりますが、計算問題と理論問題があります。
計算問題は、決まった方法で金額や税額を求めていきます。
理論問題は、意義や関連する条文などを暗記し、計算問題で出てくる問題の解答を文章で解答するイメージです。
会計科目(必須科目)
- 簿記論(計算100%)
- 財務諸表論(計算50%:理論50%)
税法科目(所得税法又は法人税法のいずれか必須)
下記のうち3科目を取得です。(所得税法又は法人税法のいずれか必須)
- 所得税法(計算50%:理論50%)
- 法人税法(計算50%:理論50%)
- 相続税法(計算50%:理論50%)
- 消費税法(計算50%:理論50%)又は酒税法(計算40%:理論60%)
- 国税徴収法(理論100%)
- 住民税(計算50%:理論50%)又は事業税(計算70%:理論30%)
- 固定資産税(計算50%:理論50%)
勉強法
大きく分けて受験に専念する場合と働きながら受験に区分されます。
時間の調整ができれば、受験に専念するも、資格の学校で夜間を2科目受講等もありだと思います。
働きながら受験する場合、勉強時間の確保に頭を悩ませると思います。
それについては別の記事でまとめる予定です。
受験に専念
専門学校、資格の学校の日中コースを受講。
複数科目を受験。
働きながら受験
独学、資格の学校の夜間コースを受講。
1科目を受験。
僕の年間スケジュールは下記のとおりです。
- 12月までに学習範囲で計算問題の苦手論点を克服し、5月までに計算、理論の基本論点、過去問をしっかり押さえる。
- 5月全国公開模試(資格の学校)
- 6月までに苦手論点の復習
- 7月実力判定摸試(資格の学校)
- 7月中旬に各校の予想が出るため、予想問題の対策を検討
- 8月上旬試験
7月に新しいことを覚えようとすると自己嫌悪に陥りやすいと思うので、7月は試験対策に時間を割けるようにするといいと思います。
科目免除
学位取得により科目を免除を受けることができます。
会計学と税法が分かれていますので、両方の博士号を取得することで実質上無受験で税理士を取得することも可能ですが、時間、コストから考えてあまり現実的とは言えません。
税理士試験が免除されるって本当?免除の条件を分かりやすく解説 - スマホで学べるスタディング税理士講座
最後に
税理士試験を受験するうえで一番重要なことはモチベーションの維持です。
税理士試験は1年に1度です。
10月から勉強をスタートすると約10カ月試験勉強です。
特に働きながら受験される方は、3月に個人の確定申告、5月に法人の決算が集中しやすい関係上、勉強時間の確保が難しくなります。
本来5月は試験に向けてモチベーションを上げていく時期です。
事前に学習を済ませて忙しいときは復習を重点的にするなど、いろいろな選択肢があると思いますので自分に合った勉強法を10月、11月の早い段階で確立するように心がけてください!